ずっと大阪の製造業で働いていたのですが、長男だったこともあって滋賀県の実家に戻ることになりました。地元での働き口が見つからず、とりあえず職探しの間だけ職安で紹介されたフジノ食品にアルバイトとして入りました。仕事は出荷業務です。

しかし、3年たっても志望の製造業の働き口が見つかりません。このままではまずいと思い、当時の課長に「就職活動に本腰を入れたいので、土日に出ますから平日に休ませてください」と申し出たところ、「正社員としてウチで働かないか」との返事。製造業が志望だったのですが、このころにはフジノ食品での仕事の面白さを感じ始めていたので、二つ返事でOKしました。

課長が推薦状を書いてくださり、ありがたいことに私一人のための入社試験と面接を実施してくださって、正社員となりました。

正社員になって発注業務が仕事に加わり、さらに入荷担当としての活動も増えました。このときは前職で身に付けたフォークリフト操作のスキルが大いに役に立ちました。

30代半ばには、パートさんたちの管理業務も担うようになりました。それまでパート仲間として一緒に働いていたのに、自分だけ正社員になり管理する側になったことに反発があるかと思ったのですが、実際は全くの逆。みんなが嫌がる作業を進んでやっていたら、それを見たパートさんたちが「あなたがやるなら私もやる」とみんなで支えてくれました。

フジノ食品では朝に出荷して、昼から夕方にかけて配達します。物流センターでの出荷作業を時間内に終えないとドライバー (営業) に迷惑をかけることになるため、繁忙期は特に大変です。でもその分、みんなで力を合わせて時間内にやり終えたときは充実感があります。

365日、朝5時半から夜9時半までずっと動いている物流センターの事務室はとてもにぎやかでみんな仲良く楽しく仕事をしています。オフは誘い合ってご飯に行ったりしてます。

最初は異業種志望で、アルバイトで入社した私がステップアップできたように、どんな人でもちゃんと評価されてステップアップできる職場です。